こぐらす日記

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「泣き虫しょったんの奇跡」wowow

 たまたまスイッチを入れたらWOWOWになっていて、たまたま始まったところだった「泣き虫しょったんの奇跡」を、たまたまなのだがそのまま最後までみた。

 

 素直にシンプルにものがたりな映画だけれど、俳優の演技と存在感が素晴らしすぎた。だって、主人公が出会う人々、次から次から主役級の俳優なんだから。なんで?なんでこんな豪華メンバー??なんで妻夫木がちょこっと出てくるだけだったりするの???主役松田龍平だから??とか、不思議に思って見ていたのだが、終盤にきてわかった。

 このフラッシュバックのためだったんだなあ。これは確かに主役に負けない存在感のある人たちでないとだめだわ。しかし見直してないんで確認していないけれど、最後のこの回想たちに妻夫木はいなくなかった? いないことが気になるという、そのくらいの存在感が必要なちょこっと役だったんだな。

 冒頭のイッセー尾形には、前後関係なくシーンだけでうるんでしまいそうだったし、後半の小林薫は、まあもう出てきただけで納得させられてしまうし。ほんと贅沢。主役の演技も、わずかな視線が語るというか、映画だなあ、と思わせるものだった。

 

 なにしろ「映画だなあ」と思わせる映画がいいな。

 

 映画はなんでもたくさんみたかったものだけれど、演劇にはあまり興味がなかった。ほんとに2年に一回くらい非常に評判になっていたものにふと行ってみただけだった。「上海バンスキング」だとか、そういったの。で、それはそれで満足はしたけれど、またなにか見にいくというふうにはならなかった。なんでか自分でもよくわからなかったが、このごろになって、それは「映画だなあ」というのが好きだからなんだなあということがわかってきた。

 だから、これもWOWOWたまたま視聴の「キネマと恋人」は、とても私に向いている演劇だったな。「あ、映画だわあ」という仕掛けたっぷりだったので。

 

 しかし、どっちにしろ、気が付けばWOWOWはじめテレビ視聴ばっかりになってしまった、いつからか。まあしかたないか。