こぐらす日記

ここは思いついたことをただ呟くところで話バラバラ気分次第

「江戸から見た原発事故」

江戸から見た原発事故―あの時こうしていたら…の近代日本史

 

 江戸時代から向こうが「歴史時代」で、明治時代からこっちが今の現代に繋がる時代であると、かつては思いこんでいたものだが、このごろ自分が生まれ育ってなんべんも行き来している大阪の街の古地図をよく見るようになると、歩いている時に、だんだん古地図の街が見えてくるようになった。古地図とともに歴史を教えてくれる本も読むと、まずます、江戸時代は繋がってるのだなあ感が強くなった。

 

 繋がっているし繋がっているべきだったのに、その言葉からして引き裂いて、多くを捨ててきた、そのしわざの結末のありさまが、原発事故を体験することとなった地獄のいま現代である。章ごとに独立的な記述でありながら、そのような流れを「談義」し、なるほどなあと思わせる本だ。

 

表紙絵の浮世絵?の背景にアレらが。。